設立趣意書

一般社団法人 東京国際合唱機構 設立趣意書

長い歴史と、地球上の殆どの地域に育まれた合唱音楽は、それに関わる全ての人々に人文科学への興味と理解を促し、哲学的な見地から世界を眺め、平和で建設的な社会の在り方を考える機会を与えてくれる、実に高次元の音楽芸術である。

また、合唱活動は、各個人の表現活動であるとともに、複数の人間が同じ目的のために活動する共同体でもあり、この『主張と融和』という二面性は、社会の成り立ちそのものである。つまり、合唱活動には、社会を推進し、発展させる力が内在しているのである。

この、合唱の持つ社会への推進力は、合唱を単に芸術活動の範疇にとどまらせず、教育、福祉、医療など様々な分野に絶大な貢献をもたらすものである。

本機構は、合唱の振興と発展のための国際的文化交流事業を行うとともに、青少年育成や、生涯学習に対しての合唱の有効性を研究し、様々な方法を提案し、実践してゆくものである。

本機構の全ての活動の拠り所は、真の世界平和、人間同士の信頼関係の構築である。

代表理事 松下 耕